検索

【プロ野球】清水隆行が考えるジャイアンツベストナイン&最強打線は? (2ページ目)

吉田 続きましてサードにいきましょうか。

清水 サードは岡本和真くんです。守備もうまいです。

吉田 次はショート。

清水 これは坂本勇人くんですね。あれだけのヒット数を重ねていることももちろんすごいんですけど、それをショートというポジションをずっと守りながら達成したというのが、簡単にできることじゃないですよね。

吉田 坂本選手のこのショートの記録を抜く選手って、今後10年なかなか現われないような気がしますね。

清水 難しいと思いますね。技術はもちろんですが、そこに体力も必要ですから。いくら技術があっても、体力がなければケガをしてしまって、ここまで出場できないわけですから。坂本くんはそういう強さも持っていたと思います。

吉田 坂本選手が入団してきた時はどう思いましたか?

清水 まずは細いなと思いましたね。ドラフト1位で入ってきて、「すごくスリムな選手だな」という印象がありました。あとはすべてにおいて柔らかいなと。バッティングも守備もそうなんですけど、柔らかいなって。でも、強さという部分では、まだちょっと足りていなかったと思います。それがどんどん付いてきて、僕の印象では、彼は向上心がすごくある選手ですね。

 あれだけヒットを打っていても、もっと打つためにどうすればいいかを常に考えて、変えていける。これでもう大丈夫っていうことがない選手だと思います。だから3割打っていても、「3割1分打つためにこうやってみよう」って考えられるし、それを実際にできてしまう。

 ひとつの打席のなかでタイミングの取り方をあれだけ変えられる選手っていないと思うんですよね。足を大きく上げてみたり、ノーステップで打ってみたり、追い込まれてからの対応も変えられる。考えることも大事だけど、あの場面で実践できるって簡単なことじゃないです。だから、あれだけの引き出しを持っているところがすごいところかなと思います。

2 / 4

キーワード

このページのトップに戻る