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今中慎二はドラ1ルーキー金丸夢斗を「特に変えることはない」と高く評価 根尾昂には「インパクトを与える投球を」 (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――今中さんは以前、根尾投手についてもメンタルの脆さを指摘していました。

今中 「球速が足りない」とも言われていますが、足らなくてもいいんです。こだわる部分はそこではなく、一番重要な課題はコントロール。打たれても乱れなければいいのですが、打たれ出すとボールが続いてしまうのはメンタル面の影響でしょう。もう少し大胆にいってほしいのですが......周りは助けてくれないですし、自分の殻は自分で破らないといけません。

(5月20日のDeNA戦で)イニングまたぎで起用された時に打たれて二軍に降格しましたが、そういうところで抑えないと信頼は得られません。それと、単にゼロに抑えるだけではなく、抑え方にインパクトがないといけない。真っすぐで押しまくって抑えるとか、追い込んでからフォークやスライダーで一発で仕留めるとか、そこにインパクトが出てきた時に首脳陣の見る目は変わってきます。

――打ち取っても、何球も粘られるようだとインパクトが弱い?

今中 そうなんです。逆に強くインパクトを残せれば、「次はもう少しいい場面で使おうかな」となっていくんじゃないですか。言い方は悪いですが、ビハインドの"敗戦処理"の場面で投げていては、なかなか評価は上がっていきません。

根尾も7年目ですし、ハードルはどんどん上がっていきます。お尻に火がついている状態のピッチャーなので、生ぬるいことやっていてもイメージは変わらない。抑えることは最低限で、その上でもう少し気持ちを出して、インパクトを与えるピッチングをしていってほしいです。

【プロフィール】

◆今中慎二(いまなか・しんじ)

1971年3月6日大阪府生まれ。左投左打。1989年、大阪桐蔭高校からドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。2年目から二桁勝利を挙げ、1993年には沢村賞、最多賞(17勝)、最多奪三振賞(247個)、ゴールデングラブ賞、ベストナインと、投手タイトルを独占した。また、同年からは4年連続で開幕投手を務める。2001年シーズン終了後、現役引退を決意。現在はプロ野球解説者などで活躍中。

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著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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