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今中慎二はドラ1ルーキー金丸夢斗を「特に変えることはない」と高く評価 根尾昂には「インパクトを与える投球を」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――球種はいろいろありますが、"横"で揺さぶるタイプ、"縦"で揺さぶるタイプのどちらでしょうか?

今中 縦じゃないですか。高低で抑えるタイプかなと。コースにビシビシ投げるタイプではないですね。今後はわかりませんが、現時点はコースに投げる必要はないです。甘くてもいいから、高低で組み立てたほうがいいと思います。

 あとは、マウンドで落ち着いていて、ランナーを背負っても慌てる素振りがないのもいい。そこは本来、経験を積むことでよくなっていく部分なんですけどね。

――デビュー戦では、ピッチャー返しを捕球できずに打球がセンターに抜け、ピンチを拡大して失点につながってしまったシーンがありました。

今中 フィールディングは上手い・下手ではなく、"慣れ"の問題だと思います。プロとアマチュアでは打球の速さに差があって、僕もプロ入り間もない頃はそれを感じました。投げるのに必死なこともあってより速く感じますし、それで捕球のタイミングが合わずに弾いたりすることがあります。

 あと、巨人戦で投げた時(5月16日)にあらためて思ったんですが、東京ドームはピッチャーゴロの打球が速いですね。ナゴヤ球場とは違います。ただ、それに関しては慣れていけばいいだけです。

――ただ、デビュー戦は4回に2失点したものの、5、6回は三者凡退に抑えました。

今中 失点したあとに踏ん張れることは評価できます。失点するとボロボロになる投手もいますが、すぐに立ち直りましたね。2試合目の巨人戦でも、ホームランを打たれたあとに抑えていましたし。

――今後の課題を挙げるとすれば?

今中 特に変えることはないと思います。対戦したチームにはインパクトを与えたと思いますしね。「ストレートはけっこう手強い」となったんじゃないですか。ただ、先ほどもお話したように、アウトコースにも真っすぐを投げさせたほうがいいです。アウトコースの真っすぐで入って、ファウルなどでカウントを有利にできれば、もう少しピッチングが楽になるでしょう。

 結果が出る、出ないは別として、魅力があることは十分にわかりました。今後、大事に使っていってほしいですね。

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