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西山秀二が語るセ・リーグの捕手事情 「これから甲斐拓也の真価が問われる」「坂本誠志郎はいやらしさが必要」 (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 広島はケガで出遅れていた坂倉将吾選手が復帰しましたが、西山さんのなかで気になる捕手はいますか?

西山 阪神の坂本誠志郎ですね。守備重視の坂本、攻撃重視の梅野隆太郎という使い分けがされています。

── 藤川球児監督は坂本捕手を高く評価しているようです。

西山 坂本は「献身的でやさしいタイプ」の捕手です。投手に好かれる捕手と言えるでしょう。でも、それだけではダメ。捕手は相手に嫌われるくらいの「いやらしさ」が必要なんです。

── 坂本選手はどんな点がやさしすぎると?

西山 たとえば4月30日の中日戦、阪神は左腕の門別啓人が先発しました。左打者が並ぶ相手に対し、1巡目は外中心の配球で2点を失いました。2巡目から内角を突いて立ち直りましたが、1巡目から内角を攻めて「いやらしさ」を植えつけるべきだったと思います。投手主導のリードも必要ですが、時には打者が嫌がる球を要求するもの捕手の仕事です。坂本は経験豊富ですが、まだまだ伸びしろは大きいと思いますので、これからが楽しみですね。

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西山秀二(にしやま・しゅうじ)/1967年7月7日、大阪府出身。上宮高から85年のドラフトで南海から4位指名を受け入団。プロ2年目の87年シーズン途中、トレードで広島に移籍。広島では94年、96年にベストナイン、ゴールデングラブ賞をそれぞれ獲得。リーグを代表する捕手として活躍。2004年オフに巨人に移籍し、05年の1年間プレーし現役を引退した。引退後は巨人、中日のコーチを歴任。現在は評論家として活躍している

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