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山本祐大が明かすベイスターズの捕手争いへの本音 「12球団一厳しい。突き上げは常に感じている」 (2ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi

── クリーンナップの後ろを打ち、高い得点圏打率で打点も稼いでいます。

山本 去年から「いいところで打つ」というのは自分のなかの課題ですし、今の段階ではできすぎなところもあるんですが、体現できているのかなって。

── ミスショットはあるにせよ、それ以上に三振も少なく、ボールの見極めができたうえで積極的に強く振れている印象です。

山本 状況に応じたバッティングができるようになってきたと実感していますし、あと今年は「いっちゃえ!」みたいな、これまで自分のなかになかった部分が出てきたと思います。

── 大胆さ、みたいなものですか?

山本 はい。自分を信じて「いっちゃえ!」って言い聞かせているところはあるんで......よくなるか悪くなるかは別にして、これまでなかった心境で打席に入れています。

── それはバットを1回だけ引いて、しっかりと軸とタメをつくって強く振る、という自分の形ができあがっているからこそですか。

山本 はい。それは少なからずあると思います。これさえ崩れなければ、というモノが自分のなかで確立できていますからね。

【数字では測れない部分をよくしたい】

── 昨年、各賞を獲得したことでプレッシャーみたいなものはありますか。

山本 それは全然ないですね。守りに入ることなく、自分の感じるままやればいいと思っています。キャッチャーって数字では測れない部分がたくさんあるので、そこをよくしていきたいなと常に考えていますね。

── 数値化できない部分で一番に気にとめていることは。

山本 やっぱりコミュニケーションですね。試合中はもちろん、ベンチやロッカーで打たれても抑えても、ピッチャーとはよく話すようにしています。それこそ僕より年下の若手ピッチャーも増えてきて頑張ってくれているので、いいピッチングを続けさせるのも僕の仕事だと思っています。

── やることは多岐に渡りますね。

山本 はい。あとは1試合でタイムを3回しかかけられないので、マウンドに行けないこともあるんですが、今年に関しては、周りの内野手がすごく声がけしてくれているので助かっています。

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