ヤクルト高津臣吾監督が見据える2025年シーズン 「もうコーチにも選手も遠慮しないことにしました(笑)」 (2ページ目)
【清水昇はリリーフが絶対に合っている】
── ブルペン陣は8回の清水昇投手、抑えの田口麗斗投手の状態が上がらず、最後まで固定することができませんでした。
髙津 去年と比べて、ガクッと落ちてしまいましたよね。ただ、リリーフではよくあることですし、逆にまた覚醒することもあるのがリリーフだと思っています。今年の反省を生かし、オフをしっかり過ごして、いい状態で来年をスタートしてほしいですね。
── 清水投手ですが、二軍で先発調整を続けていました。
髙津 来年はリリーフです。今年は「何かきっかけを......」と思い、先発で球数を投げさせてみたのですが、彼はやっぱりリリーフですよ。絶対そこが合っていると思います。
── 逆に、小澤怜史投手は先発からシーズン途中に中継ぎに回り、最終的にはクローザーを任され11セーブを記録しました。
髙津 正直なところ、彼はリリーフの1イニングとか、ロングマンをまかせたほうが絶対に力を発揮すると思っています。チームにどっしりとしたクローザーがいるなら、彼はその前のいいところで投げさせたいイメージはあります。
── これまで勝ちパターンで投げていた清水投手や田口投手が不調だったことで、小澤投手、大西広樹投手、丸山翔大投手、山本大貴投手などの台頭がありました。来年のイメージは?
髙津 なんとなくイメージしていますけど、やっぱり左が少ないですよね。来年もそこは頭を悩ませるでしょうね。シーズン終盤の広島戦だったのですが、カープのベンチ入りメンバーを見ると、右と左で4人ずついて、非常にうらやましかった(笑)。もちろん、よければ全員右でもいいんですが、相手からすれば左がいるほうが考えることも多くなるだろうし、いろいろなバランスは整えていきたいですね。
── このオフ、勝ち星にはあまり恵まれませんでしたが、1年間ローテーションを守ったサイスニード投手とミゲル・ヤフーレ投手が退団。ふたりが抜けた穴については?
髙津 新外国人投手については、難しい人選になりますが、失敗できないと思っています。新しく入ってくる彼らが中心になってやってほしいと思っているくらい、かかる期待は大きいです。渉外の方にはいろいろと注文をつけて申し訳ないですけど、候補をたくさん挙げていただいて、まさに今、映像を見て絞っている最中です。ひとつの希望として、チームにパワーピッチャーが少ないので、日本人にはない強さを持った投手をお願いしています。
※12月に入り、ピーター・ランバートとマイク・バウマンの両投手を獲得
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