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【ドラフト2024】清原ジュニアや注目の宗山塁の行方は? 東京六大学の有力候補6人 (2ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi

■浅利太門 投手(明治大)

 興国高校を経て明治大に進学した浅利は、186㎝の長身から繰り出される角度のあるボールと、「回転数が多く、対戦する打者も(速度以上の)スピードを感じているのではないか」(明治大・田中武宏監督)という最速154kmの速球が武器。3年春の初登板以降はリリーフで存在感を示し、昨年秋には侍ジャパン大学代表候補にも選ばれた。

 今年春のリーグ戦では先発に挑戦したものの、5試合に登板して1勝1敗、防御率3.21と不完全燃焼に終わり、大学最後のシーズンを前にリリーフに再転向。今季はここまで5試合9回3分の2を投げて14奪三振、防御率1.04と調子を取り戻しつつある。

 優勝に向けて後がない早稲田大との2回戦(10月20日)では、同点で迎えた8回に登板し、延長11回途中までの3回3分の2を投げて6奪三振の好投。マウンドで吠える気合いの投球で無失点に抑えた。制球力に課題は残るものの、潜在能力の高さも期待の右腕にはどのような評価が下されるのか。

■篠木健太郎 投手(法政大)

 木更津総合高校から法政大に入学した篠木は、最速157kmの速球に加え、スライダー、カットボール、カーブ、フォークなどの多彩な変化球を操る本格派右腕だ。

 2年生の春からエースナンバー18を背負い、昨年春のリーグ戦で7試合に登板して3勝2敗。防御率0.68の安定した投球を見せて、最優秀防御率のタイトルを手にした。3年秋のリーグ戦は右肩のコンディション不良で戦線離脱したものの、新たに縦のカットボールを習得した4年春のリーグ戦では8試合に登板して3勝3敗、防御率1.41で復活を印象づけた。

 秋のリーグ戦では、得意な打撃を活かすために投手ながら7、8番での起用が続いており、立教大との3回戦(9月23日)では逆転の2点タイムリー3塁打。試合後に「ピッチャーなのにずっとインコースを攻められました」と照れながら語った東京大との3回戦(10月14日)でも決勝タイムリーを放ち、自身の勝利に花を添えた。

 篠木は指名上位候補と噂されているが、「(ドラフトは)気になりますが、目の前にあるチームの勝利しかコントロールできない」と、あくまでも平静に歓喜の瞬間を迎えようとしている。

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