【セ・リーグCS予想】巨人は勝ち抜けるか? 飯田哲也が挙げる各チームのキーマン (2ページ目)
── シーズン2位の阪神はどうですか?
飯田 昨年10勝を挙げ、最優秀防御率、MVPを獲得した村上頌樹が不振ですが、先発投手陣の駒は揃っています。村上のほかにも、才木浩人、大竹耕太郎、ジェレミー・ビーズリー、高橋遥人、伊藤将司、西勇輝、青柳晃洋がいて、先発の数には困っていません。CSは、ファーストステージからいい投手順にいくのがセオリーです。とにかく目の前の試合に勝つことが絶対条件ですので、初戦は才木でいくと思います。
【それぞれのキーマンは?】
── 1位の巨人は、CSファイナル初戦を戸郷翔征投手、菅野智之投手のどちらでいきそうですか。
飯田 戸郷でいくでしょう。巨人はほかにも山﨑伊織、ファスター・グリフィン、井上温大たちがいます。とにかく短期決戦は、ペナントレースのように負け試合はつくれません。ファイナルステージでは中継ぎ投手を含め、いい投手から注ぎ込んでいきます。
── ファイナルステージは、巨人に1勝のアドバンテージがあり、6戦すべて本拠地である東京ドームでの戦いになります。巨人にとっては有利な条件が揃っていますが、"下剋上"の可能性はありますか。
飯田 たしかに1勝のアドバンテージは大きいですが、下位チームは初戦を取ればタイに持ち込めます。それに、たとえファーストステージで3試合戦ったとしても、ファイナルステージ4戦目になれば、エースが中6日で投げられますので対等に戦えると思います。そういう意味で、下位チームは初戦必勝です。
── 下位チームとしては、エースがファイナルステージ何戦目で投げられるのかが重要になりそうですね。
飯田 かつて「史上最大の下剋上」と呼ばれた2010年のロッテは、成瀬善久がファーストステージ第1戦で投げたあと、中4日でファイナルステージ第1戦に登板。その後、また中4日で第6戦に先発し、チームを勝利に導きました。日本シリーズでも第1戦先発のあと、中6日で第6戦に先発し、日本一を果たしました。
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