高木豊がセ・リーグ6球団の前半戦を総括 混戦から抜け出しそうな上位チーム、下位の巻き返しの可能性は? (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【DeNA】

 ほかのチームと比べた時の強みは、打てるということ。今年は足も使っていますし、バランスがとれた攻撃ができています。また、外野手の層が厚く、筒香嘉智がケガで離脱している影響をあまり感じさせません。内野手にしてもそう。タイラー・オースティンを休ませる余裕がありますし、野手陣は非常にいい状態です。

 心配なのはリリーフ陣。伊勢大夢がおらず、上茶谷大河が故障。山﨑康晃は投げてみなければわからない感じで、松本凌人は球に力がありますがちょっと経験が浅い。一方で先発陣は、石田裕太郎が出てきて、アンドレ・ジャクソンとアンソニー・ケイが安定していますし、東克樹は期待通りの活躍を見せています。そう考えると、課題はやっぱりリリーフ陣。ここがそろえば優勝も狙えるでしょう。

 これから夏場に向けて一番大切なのは、バッティングなんです。ピッチャーは、疲労感からどうしても打たれてしまうので、バッティングのいいチームが抜け出していくんじゃないかと。DeNAは2、3点取られてもすぐに取り返せる打線の力がありますし、後半戦はチャンスがあると見ています。

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