高木豊がセ・リーグ6球団の前半戦を総括 混戦から抜け出しそうな上位チーム、下位の巻き返しの可能性は? (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【阪神】

 ピッチャーが頑張っていますが、相変わらず村上頌樹が勝てていませんし、伊藤将司も今ひとつ。もう少しバランスが崩れると、ピッチャー陣全体がガタガタになりそうな感じもします。

 懸念点は打線のつながりの悪さでしたが、オールスター前の(7月21日の)広島戦では先発全員安打・全員打点を記録しました。これが後半戦に向けて、いいきっかけになればいいですね。選手たちが額面通りの実力を発揮できるようになって、打線を固定できたら、優勝を狙える一番手は阪神です。

 森下翔太がよくなければ、前川右京や野口恭佑をしばらく3番で固定して使ってみてもいいと思います。核となるのはやっぱり、1番の近本光司、2番の中野拓夢、4番の大山悠輔、5番の佐藤輝明。それぞれがもう少し調子を上げたいところです。最近は佐藤を4番、大山を5番にすることもありますが、やっぱりベストは大山、佐藤の並び。ランナーがたまって佐藤が仕事をするようになると、阪神は勝てますよ。

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