「ハマの番長」の背番号18を継ぐ小園健太がついに一軍デビュー ライバルであり親友でもある投手から託された想いに「やらなきゃいけない」 (5ページ目)
あらためてこのことについて尋ねると、小園は言葉少なに、青い炎がゆらめくように言うのだ。
「本人としては悔しい思いがあるなかで、僕に『頼む』って言葉をくれたので......やらなきゃいけないって」
一軍デビューまでのカウントダウンは始まった。小園が冒頭で言っていたように初登板はゴールではなく、あくまでもスタートライン。過去2年間の想い、そして家族や仲間、ファンの願いを背負い、横浜の背番号18が満を持して躍動する──。
小園健太(こぞの・けんた)/2003年4月9日、大阪府生まれ。市和歌山高から2021年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズから指名を受け入団。背番号はかつて三浦大輔監督がつけていた「18」を託された。1年目は体力強化に励み、2年目は一軍デビューこそなかったが、ファームで17試合に登板。最速152キロのストレートにカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップなどの変化球も多彩で、高校時代から投球術を高く評価されていた。
著者プロフィール
石塚 隆 (いしづか・たかし)
1972年、神奈川県出身。フリーランスライター。プロ野球などのスポーツを中心に、社会モノやサブカルチャーなど多ジャンルにわたり執筆。web Sportiva/週刊プレイボーイ/週刊ベースボール/集英社オンライン/文春野球/AERA dot./REAL SPORTS/etc...。現在Number Webにて横浜DeNAベイスターズコラム『ハマ街ダイアリー』連載中。趣味はサーフィン&トレイルランニング。鎌倉市在住
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