篠塚和典は「笑ってんじゃねぇよ!」、元木大介は「ずっとバントやっとけ」 長嶋茂雄の激怒エピソードをふたりが明かした (5ページ目)
篠塚 大介が清原の"子分"だって、わかってたんじゃないの?(笑)
元木 それはわかりませんが(笑)、「ふたりでチームを盛り上げてくれ」と言われたのはすごく印象に残っていますよ。どちらかというと、「長嶋さんはやんちゃな選手が好きなのかな」と感じていましたが、僕もそういうところがあったのかもしれません。その時になぜ自分が呼ばれたのか、今でも不思議なんです。普通ならレギュラーの松井秀喜や高橋由伸が呼ばれるところだったと思うんですけどね。
――そんな長嶋さんも今季は、巨人が4年ぶりにリーグ優勝を果たし、日本一も......と期待しているでしょうね。
元木 絶対にそうだと思います。
篠塚 ミスターは「開幕戦には行きたい」と言っていましたよ。新しいチームに期待しているでしょうし、喜ぶ顔が見たい! 巨人にとっていいシーズンになることを願っています。
【プロフィール】
◆篠塚和典(しのづか・かずのり)
1957年7月16日、東京都豊島区生まれ、千葉県銚子市育ち。1975年のドラフト1位で巨人に入団し、3番などさまざまな打順で活躍。1984年、87年に首位打者を獲得するなど、主力選手としてチームの6度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献した。1994年に現役を引退して以降は、巨人で1995年~2003年、2006年~2010年と一軍打撃コーチ、一軍守備・走塁コーチ、総合コーチを歴任。2009年WBCでは打撃コーチとして、日本代表の2連覇に貢献した。
◆元木大介(もとき・だいすけ)
1971年12月30日、大阪府生まれ。大阪・上宮高校で通算24本塁打を放ち、1年のハワイ留学を経て、1990年に巨人からドラフト1位で指名され入団。ユーティリティープレーヤーとして活躍し、当時の長嶋茂雄監督からは「くせ者」と呼ばれた。2005年引退後は、野球解説者を務める傍ら、タレントとしても活躍。2018年にU12世界少年野球大会における日本代表監督に就任し、チームは優勝した。2019年から2023年まで、巨人の一軍内野守備兼打撃コーチ、一軍ヘッド兼オフェンスチーフコーチ、一軍作戦兼内野守備コーチを歴任した。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
【写真】 篠塚氏と元木氏が笑顔で語り合い スペシャル対談フォトギャラリー
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