山本由伸や山﨑福也が抜けたオリックス投手陣を星野伸之が分析 「大黒柱」候補の山下舜平大は「15勝は狙える」 (2ページ目)
【目についたオリックスの選手たちの「体」】
――先発ローテーションは今挙がった2人と宮城大弥投手、田嶋大樹投手らが中心に回ると思われますが、そこに続いてきてほしい先発ピッチャーは?
星野 2年目の曽谷龍平です。本人と話した時に言っていたのは、「昨年は常に力んでしまっていた」ということ。なので、力の抜きどころを課題に挙げていたのですが、それがわかれば、逆に力の入れどころもわかってきます。それと、昨年の最後の登板でプロ初勝利をマークしたのですが、それは非常に自信になったと思います。ひとつ勝てて今年を迎えるのと、ひとつも勝てずに迎えるのとでは気持ちの面で全然違います。
あと、齋藤響介もいいボールを投げていますね。昨年は一軍の登板で4イニングしか投げていないので未知数ですが、出てきてほしいピッチャーですし、今年はある程度使っていきそうです。オープン戦で好投している山岡泰輔も、今年は先発で期待しています。
――昨年ファームで結果を残したピッチャーにも期待したいところですね。
星野 村西良太はアンダースローにしたことが功を奏し、ファームで最優秀防御率のタイトルを獲り、育成選手の佐藤一磨も最多勝利投手になりました。育成といえば、才木海翔や川瀬堅斗は非常にいい投げ方をしていますし、球威がある。それと、みんないい体をしていますね。若いのに"出来上がって"います。
ソフトバンクのキャンプを視察した時に思ったのが、オリックスの選手たちはやはり「体が大きいな」ということ。もちろん、柳田悠岐や山川穂高ら他球団でも大きい選手は目につきますが、オリックスは全体的に大きい。ほかのチームの選手たちと同じグラウンドで見た時に、その違いがよくわかります。
――ポテンシャルの高い若手のピッチャーたちが虎視眈々とチャンスを狙っている。
星野 そうですね。開幕にどんなメンバーが選ばれるかとかが注目されがちですが、結局のところ勝とうが負けようが1年間戦わなきゃいけないので、長いシーズンを考えると、期待の持てる若手ピッチャーが多いのは強みですね。中嶋聡監督もシーズンのどのタイミングでどんなピッチャーを上げるか常に考えていると思います。
2 / 3