最多勝投手から裏方、そして独立リーグの指導者へ 藤井秀悟「プロ野球という夢を追う選手の手助けをできれば」 (4ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── 大阪ゼロロクブルズのセールスポイントは?

藤井 球団代表兼GMが谷口功一さん(元巨人ほか)、ヘッドコーチに浅井良(元阪神)、バッテリーコーチに小山桂司(元日本ハムほか)、そして監督が僕です。NPBで投手、捕手としてプレーしていた指導者が多く、バッテリーに関してはとくに力を入れて指導しています。4人ともNPBに人脈があるので、スカウトの方が見にきてくれるのは魅力だと思います。スカウトが見に来てくれなければ、何も始まらないですから。

 僕自身は、現役の時にダルビッシュ有ら超一流の選手と一緒にやっています。打撃についても、先述したように裏方をしていたからこそ知り得た7年間の知識技能を、具体的に選手に還元してあげられるのがストロングポイントです。

── 藤井さんの今後の目標は何になりますか?

藤井 応援しがいのあるチームづくりと、チームからひとりでも多くNPB選手を輩出したいです。3万人、4万人の前でプレーする景色を見せてあげたいですね。


藤井秀悟(ふじい・しゅうご)/1977年5月12日、愛媛県生まれ。今治西高から早稲田大を経て、99年ドラフト2位でヤクルトに入団。2年目に14勝を挙げ、最多勝を獲得。チームのリーグ制覇、日本一にも貢献し、ベストナインにも選出された。08年にトレードで日本ハムに、10年にはFAで巨人に移籍。さらに、12年にはFA移籍した村田修一の人的補償としてDeNAに入団。13年は開幕投手を務めるも、翌年は登板機会がなく戦力外通告を受ける。トライアウトを受けるもオファーがなく、現役引退。その後は巨人、DeNAでバッティングピッチャーを務め、22年から関西独立リーグの06BULLS(現・大阪ゼロロクブルズ)のGM補佐兼投手コーチに就任。23年から同チームの監督に就任

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