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ロッテのドラフトを検証 外れ外れ外れ1位で上田希由翔を指名した理由を考察 (3ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko

 またこの夏、U−18のワールドカップで日本代表のレギュラーマスク&リードオフマンという大役をまっとうした5位指名の寺地隆成は、捕手だけでなく三塁手としても滑らかなフィールディングの持ち主だけに、可能性の幅が広がる。

 さらに育成ドラフトで指名した5人も、高校生が4人と独立リーグの外野手がひとり。とくに3位以降に"素材型"の身体能力の高い選手を立て続けに指名した。

 今年のロッテは派手な指名ではないが、こういうチームの基盤を固めるようなドラフトが、5、6年後、意外なほど効いてくるはずだ。

著者プロフィール

  • 安倍昌彦

    安倍昌彦 (あべ・まさひこ)

    1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。

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