最後の近鉄戦士・坂口智隆は起業家として「就活中!」 野球解説も書籍出版も釣りも「自分が仕事と思えば仕事になる」 (2ページ目)
●「仕事はあるのかなっていう不安は常にある」
ーー書籍の発売イベントでファンから「就活はどうですか?」と声をかけられていました。現役引退直後に比べて、セカンドキャリアのビジョンはだいぶ具体的になってきたのでしょうか?
どうなんやろう......。不安だけは(引退直後と)変わらないですね。何ができんのやろうとか、それこそ、仕事はあるのかなっていう不安は常にありますよ。
そもそも、どれくらい働いたら忙しいって言うんだろうか。忙しいの定義もわからない。一般的には、だいたい週2日は休みじゃないですか。自分も、それと同じくらいは働こうと思っています。
野球の解説だったり、野球を教えに行ったり、そういう仕事はいただけるんですけど、野球以外のことも勉強したいので、いろんなことに手をつけてみたり、話を聞きに行ったりしています。
それらがどう仕事につながってくるかはわかりませんが、本当に野球しかやってこなかったので、今はいろんなことが新鮮です。
自分に何ができんのやろっていう思いはずっと持っていますが、いただく仕事だけじゃなくて、自分が仕事と思えば仕事となる、と考えていきたいですね。2022年10月3日の引退試合ーー野球に関する仕事が多いのは当然とは思いますが、スポーツ新聞では趣味の釣りの仕事もされていましたし、旅番組にも出てみたいとのことで。
これをやりたい、体験してみたいと思ったことをどんどん発信するようにしています。いろんなところで「釣りが好き」と言いまくっていたら、新聞で仕事をいただけましたから(笑)。
ソフトボールもそう。ずっと好きで見ていて、一度やってみたいと思っていました。それで、女子ソフトのシオノギレインボーストークス兵庫に体験入部させていただいて、その縁でJDリーグの開幕戦では始球式をやらせていただきました。
すぐに行動に移すのは難しくても、行動より先に口に出すことはできます。それで実現することもある。言葉にすることは大事だし、意義のあることだと思っています。そうやって言葉にしていけば、やることもなくならないですから。
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