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予想外のロッテ首位、ソフトバンク苦戦の理由、日本ハムの「理解できない」起用法も 波乱のパ・リーグを高木豊が分析 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

【西武は投打が好調。オリックスは打線が活発】

――山川穂高や源田壮亮を欠きながら、13勝11敗と上々のスタートになった西武はどうですか?

高木 オープン戦では本当に打てなくて、松井稼頭央監督に「どうやって点とるの?」と聞いた時も「走らせるしかないですかね? でも、なんとかしますよ」という話をしていました。でも、新外国人の(デビッド・)マキノンと(マーク・)ペイトンの2人が日本の野球に合ってきた。この2人が繋ぐ野球をしてくれるんですよ。それと、愛斗が1番バッターとして、気持ちを出して引っ張ってくれています。

 源田の代わりにショートに入っている児玉亮涼もしぶといし、中村剛也がしっかり山川の代役を務めています。ここ数年は不振だった外崎修汰も好調です。オープン戦の状態からすると、打線がここまで繋がるとは思っていませんでしたし、十分に戦えるメンバーになっていますね。

――防御率1.50の髙橋光成をはじめ、先発ピッチャー陣の安定感が際立っています。

高木 髙橋や今井達也、松本航もいいし、隅田知一郎も昨シーズンから続く連敗をやっと止めましたしね。平良海馬の先発転向も大きいです。クローザーの増田達至は心配で1点差では出せないくらいですが、西武の投手力は他チームの関係者に聞いても「いい」と言いますよ。

――2連覇中のオリックスは、チーム打率(.256)がリーグトップ、チーム本塁打数(22本)がリーグトップタイと、打線が今シーズンはここまで好調です。

高木 紅林弘太郎が、昨年に悪かった分を取り戻そうと頑張っていますね。新外国人の(マーウィン・)ゴンザレスもいいところで打ってくれるし、複数ポジションを守れるのが貴重です。森友哉と杉本裕太郎も好調で、今シーズンは破壊力がありますね。

 ピッチャー陣では山下舜平大が頭角を現わしてきましたし、投打に戦力が充実しています。中嶋聡監督の選手起用や采配も含めて、オリックスは徐々に上がっていくでしょう。

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