中日が最下位脱出へドラフトで指名すべきは、1位で快速のリリーフ候補、2位で社会人屈指の強打を誇る内野手だ (2ページ目)
中日としては、この福永を2位で獲りたい。今回、ウェーバーとなる2巡目指名で中日の順番は日本ハムに次いで2番目だ。おそらく日本ハムは1、2位とも投手で間違いない。
ならば、1位は実戦力のある投手を確実に獲っておきたい。先発ローテーションを任されるよりも、後半1イニングを任せられる快速球と空振りを奪える勝負球を持つ投手だ。
吉村貢司郎(東芝/183センチ・84キロ/右投右打)は、アベレージで150キロ近いストレートと落差のあるフォークが武器の快腕だ。さらに、いつでもストライクがとれるカーブがあるのも大きなアドバンテージだ。
この吉村が1位で重複したら、青山美夏人(亜細亜大/182センチ・84キロ/右投右打)。コンスタントに145キロをマークする速球に、やはりフォークと、左打者のアウトコース低めに沈んでいくツーシームは威力十分。
投手をもうひとりということなら、ここ一番の気迫とギアアップした球威で打者に立ち向かう関根智輝(ENEOS/183センチ・87キロ/右投右打)の投げっぷりも頼もしい。この関根を3位で指名できたらありがたい。
ファームから底上げを
今年の中日で忘れてはならないのが、ファームも首位に30ゲーム近く離されての最下位だったということだ。
たまたま観戦したソフトバンクとの試合は、出てくる選手、出てくる選手が先の楽しみを感じるソフトバンクに対して、中日の層の薄さに愕然としたものだった。高校生......いや、大学生でもいいから器の大きな、将来性豊かな若者がほしい。とくに外野手と、スピードのある投手は積極的に育てていきたい。
東京農大北海道オホーツク時代の周東佑京(ソフトバンク)も速かったが、盗塁のスタート、加速力なら浦口輝(駒澤大/外野手/180センチ・76キロ/右投左打)だって負けていない。バットマンなら三塚武蔵(中部学院大/外野手/184センチ・95キロ/左投左打)という左打ちのスラッガーが名乗りを挙げている。
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