「立浪世代」でベストオーダーを組んでみた! 甲子園を沸かせた精鋭たちが大集結 (2ページ目)

  • 新田光●文 text by Nitta Hikaru
  • photo by Sankei Visual

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上位は巧打者がズラリ

1番・センター/田口壮(オリックス、カージナルス、フィリーズ、カブス、オリックス)

 関西学院大時代は強肩・巧打の遊撃手としてプロの熱い視線を受け、ドラフト1位で地元のオリックスに入団。遊撃手として開幕スタメンを果たしたが、守備の不安を露呈し、定位置奪取には至らなかった。

 転機が訪れたのは3年目の外野へのコンバートだった。俊足・強肩という天賦の才能を生かした広い守備範囲と打球判断のよさで、イチローらとともに「球界屈指の外野陣」を形成。ゴールデングラブ賞は3年連続を含む5度受賞。

 日本一となった1996年にはベストナインにも輝いた。2002年以降は海を渡りメジャーでも活躍。MLBの名将トニー・ラルーサから絶大な信頼を寄せられるなど、攻守に存在感を示した。

NPB通算成績:1222試合/1219安打/70本塁打/429打点/87盗塁/打率.276
MLB通算成績:672試合/382安打/19本塁打/163打点/39盗塁/打率.279

2番・セカンド/堀幸一(ロッテ)

 つなぎ役の2番には、長きにわたりロッテの主力として活躍した堀幸一を選出。1シーズンで全打順を経験するなど、器用さが最大の武器の選手。ロッテ一筋23年の現役生活を送り、2005年は日本一を経験。この年、自身初のベストナインも受賞するなど、チームの勝利に貢献した。

 アベレージヒッターの印象が強いが、1991年にはシーズン20本塁打を記録するなど、長打力も秘める。また、全打順本塁打という珍しい記録も持っており、与えられたポジションできっちり仕事をこなす職人肌タイプ。こういう選手がチームにいるだけで、作戦の選択肢は広がり、相手にとっては脅威になるに違いない。

通算成績:2064試合/1827安打/183本塁打/810打点/133盗塁/打率.269

3番・ショート/立浪和義(中日)

 3番は世代屈指の好打者・立浪和義で決まり。PL学園時代は主将を務め、強烈なリーダーシップでチームを甲子園春夏連覇。ドラフト1位で中日に指名され入団。

 入団1年目の開幕戦から「2番・ショート」で抜擢されると、110試合に出場し打率.223ながら22盗塁を決めるなど躍動。新人王と高卒新人として史上初となるゴールデングラブ賞を獲得するという最高のスタートをきった。

 その後は右肩の故障などもあってショートを離れたが、サード、セカンドでもゴールデングラブ賞を受賞するなど、持ち前のセンスを遺憾なく発揮。打つほうでも22年間の現役生活で通算2480安打をマーク。二塁打487本はNPB歴代1位の金字塔である。

通算成績:2586試合/2480安打/171本塁打/1037打点/135盗塁/打率.285

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