サブマリンの大エース、三冠王の最強助っ人...。オリックス党・ますだおかだ岡田圭右が選ぶ球団歴代ベストナイン (2ページ目)

  • 石塚 隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by Kyodo News

ーーその後、阪急はオリックスに買収されるなど球界再編の波に翻弄されますが、ファンの心理としてはその状況をどのように受け止めていたんですか?

岡田
 正直、心中複雑でしたよ。その前に南海がダイエーに買収されて、まさか阪急まで! と思いましたから。青天の霹靂だったし、自分が応援しているチームがどうして、と前向きにはとらえきれない出来事でした。で、オリックスってなんやねんって。ダイエーは知ってるけど、当時オリックスは知らんかったし。とはいえ、他のチームのファンになるかといったらそうはいかないし、複雑な思いを抱きながらも自然の流れで応援していましたね。

ーーさらにオリックス・ブレーブスからブルーウェーブに名前が変わり、1995年からリーグ2連覇しています。

岡田 仰木彬監督の"仰木マジック"があって、そして新生"ブルーサンダー打線"の中心にイチローさんがいた時代。強いチームだったし、あの頃はもうすっきりとした気持ちでオリックスを応援してたんですよ。けどそのあと、チーム名がバファローズになるわけですよ。近鉄色の強い名前だし、ぶっちゃけて言うたら、阪急時代からのファンは、またモヤモヤしたわけですよ!

ーー再び複雑な心境に。

岡田 まあ、そうは言っても昨年のリーグ優勝ですっきりした部分があるんです。前回の優勝から25年、長い間モヤモヤしていたけど、あの優勝によって旧阪急ファンも旧近鉄ファンもひとつになれたというか、純粋に勝利を喜ぶことができたんです。勝つことの大切さやパワーをあらためて感じました。

ーーでは、岡田さんの独断と偏見によるオリックス・バファローズの歴代ベストナインを教えてください。

【岡田圭右のオリックス・バファローズ歴代ベストナイン】

ピッチャー:山田久志
キャッチャー:中嶋聡
ファースト:ブーマー・ウェルズ
セカンド:ボビー・マルカーノ
サード:松永浩美
ショート:安達了一
センター:福本豊
レフト:吉田正尚
ライト:イチロー

オリックスを応援している岡田圭右さん(写真=事務所提供)オリックスを応援している岡田圭右さん(写真=事務所提供)この記事に関連する写真を見る

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