ラミレスが2021年のセ・リーグを総括。ヤクルト優勝、阪神失速の理由、来季のサプライズチームを語る (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

――今年のベイスターズのキャッチャーは伊藤光、戸柱恭孝、髙城俊人、嶺井博希選手など、多くの選手がいながら固定できませんでした。

ラミレス プロ4年目の山本祐大を積極的に起用する場面が見られましたね。将来を見すえての起用だということはよく理解できるけれど、キャッチャーに関しては「育てながら勝つ」というのは、とても難しいもの。ベテランキャッチャーとの併用で、育成との両立を図るしか手はないのかなと思います。

――そして最後に、リーグ優勝、そして日本一を決めたヤクルトについては?

ラミレス 就任2年目を迎えた高津臣吾監督の堂々たる采配が、今年のヤクルト躍進の要因でした。日本シリーズでも、大事な初戦のマウンドをプロ2年目の奥川恭伸に託し、続く第2戦を高橋奎二に任せるなど、「ここぞ」という場面でのブレない大胆な起用も目立ちましたね。まだまだ粗削りな部分もあるけれど、高津監督の下でチームがひとつになっている理想的なムード作りが成功した結果だと思います。

――どうもありがとうございました。次回はパ・リーグ編でお願いします。

ラミレス パ・リーグも、前年最下位のオリックス・バファローズが優勝する波乱の展開となりました。次回もどうぞよろしく!

(パ・リーグ編:しばらく我慢が必要な球団、「ビックボス」のシーズン開幕後に気になる点>>)

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