高木豊から見た三浦体制１年目のDeNAが苦しんだ理由。Ｖ戦士コーチ陣には期待も「大輔がやりにくいんじゃないか」の不安もある (4ページ目)
【ドラ１・小園健太をどう育てるか】
――ドラフトでは、高校生ナンバーワン右腕として高く評価されている小園健太選手（市和歌山高）らを獲得。コーチ陣がどう育成していくか注目されます。
高木 小園は楽しみです。甲子園での投げっぷりを見ていて惚れ惚れしました。球威や制球力もそうですし、マウンドさばきも含めて完成度が高く、一級品なのは間違いありません。プロでも早い段階で活躍できる素地がありますし、どう育てて、どういうデビューをさせるのか。
今の若者はしっかりしていて、指導されたことの取捨選択がうまい。小園のような投手は、無駄なものを削っていけばそれでいいと思います。甲子園での投球を見るかぎり、投げ方にしてもプレートさばきにしても、無駄なものはあまり見受けられませんでしたけどね。奥川や佐々木（朗希）が２年目から出てきたように、それぐらいのタイミングで台頭してくることをファンは待っていると思います。
――奥川投手や佐々木投手のように、中10日で登板させるケースも考えられますか？
高木 １回投げたら１回抹消というのが、若手の起用法の流れになってきていますよね。そうしてもいいでしょうし、しっかり体作りをして中６日とかで回せるような状態になってから１軍に上げるというのも手です。それは大輔が考えるでしょう。
先ほども言いましたが、大輔をはじめ首脳陣に一番期待したいのは、チームに対しての愛情。それは、OBの僕もありますから。だから、コーチらは監督に何を言おうと問題ないんですけど、その根底には私利私欲ではなく、チームへの愛情という"忠誠心"がないといけません。そうして、みんなで強くしていってほしいなと思います。
■元プロ野球選手のYouTuberのパイオニア
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