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ロッテ佐々木朗希が語る自身の成長と大谷翔平。「僕も常識を覆すようなパフォーマンスを見せたい」 (2ページ目)

  • 中村計●取材・文 text by Nakamura Kei
  • photo by Sankei Visual

――4戦目(5月27日)には、高校時代は届かなかった甲子園での登板がありました。あの試合は、ワクワクしたというか、やはり高揚感がありましたか。

「甲子園は甲子園でも高校野球とプロ野球では違うということもあり、あんまり、そういうのはなかったですね。ただ練習している時に、ああ、ここが甲子園かという気持ちにはなりました」

――クールに見えますよね。

「うーん、冷めているだけだと思います」

――でも、もちろん、心の中には熱いものというか、カッカしている部分はあるんですよね。やはり、そういうものは見せないほうがいいんですか。

「そのほうがいいと思いますね」

――非常に安定したピッチングが続いています。その一方で、評論家の方々から「物足りない」という声も聞こえてきます。おそらくは、球速であったり、奪三振数ゆえのことだと思うのですが。でも、吉井理人一軍投手コーチも「まだ全力投球できる体ではない」と話していたように、意図的に抑えざるを得ない部分もあるわけですよね。

「短いイニングならドーンといけるかもしれませんけど、先発ピッチャーというのもあるので、長いイニングで高いアベレージを出さないといけない。体が強くなったら、(試合の)前半からもっと高いアベレージを出せるかなとは思うんですけど」

――ここ1、2年の「佐々木朗希フィーバー」は、高校3年生の時、163キロを出したことに始まっているわけですが、あんなに早く163キロを出さなければよかった、という思いもありますか。

「それはないですね。(163キロを)出してから球速のこだわりがなくなったので。出そうと思えば、いつでも出せるんだ、って。あれから、ピッチングの精度を上げることに集中できるようになりました」

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