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阪神・西純矢が語る「佐々木朗希ショック」から初先発初勝利まで。"現実"を味わう日々にも「大丈夫」

  • 菊地高弘●取材・文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kyodo News

5月19日、ヤクルト戦で初勝利を挙げた阪神・西純矢投手5月19日、ヤクルト戦で初勝利を挙げた阪神・西純矢投手 5回を投げて無安打無失点ーー。結果だけを見れば、"衝撃のデビュー"だった。だが、西純矢(阪神)は満足そうな様子はいっさい見せなかった。

「立ち上がりからずっと、コントロールの課題が残ったと感じていました」

 5月19日、甲子園球場でのヤクルト戦。高卒プロ2年目の西は、プロ初登板初先発に臨んだ。1本のヒットも許さずに5回を投げ終え、プロ初勝利を挙げた。

 とはいえ、内容は盤石とは言いがたかった。初回の立ち上がりから制球が乱れ、2者連続四球。いきなり「いっぱいいっぱいになった」とランナーを背負った無死一、二塁のピンチで、西はこんな心境に至っていた。

「『もうバッターに向かっていくしかない』と割り切りました。キャッチャーの梅野(隆太郎)さんとも『序盤はストレート中心で』と話していたので、ここはどんどん押していくしかないと」

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