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ヤクルト高津臣吾監督を八重樫幸雄が分析。「ノムさんを反面教師にしている」 (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

――今のところ、野村さんの陰はまったく見えてきませんね(笑)。

八重樫 さっきも言ったけど、本人は「野村の教え」を基にしているのかもしれないけど、臣吾自身の内面にあるものはむしろ三原脩さんタイプだと思います。とにかく、彼の内面にある勝負師としての資質が、クローザーとして成功した要因だと思うんですよ。そして、その資質は監督としても才能を発揮できると思うんですよね。

――前々回、そして前回、今回と、高津さんに対しては大絶賛ですね。よっぽどお好きなんですね(笑)。

八重樫 もともと、性格的に好きなタイプだというのもあるけど、わずか3年間とはいえ、一緒に現役時代を過ごしてバッテリーも組んだ仲だから、やっぱり思い入れは強くなりますよね。僕が打撃コーチ時代に、ヤクルト打線がなかなか点数を取れない時にはいつも、「おい臣吾、ゴメンな」とよく謝っていたんです。それでも「大丈夫です」って明るく答えてくれて。一本筋が通った男だけに、これからも応援したいね。

(第68回につづく)

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