ラミレスが苦しむ「三浦ベイスターズ」に緊急提言。スモールベースボールを捨てるべし
ラミレスインタビュー 後編
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【戸柱恭孝をレギュラー捕手に固定すべき】
――昨年まで監督を務めていた横浜DeNAベイスターズの苦戦が続いています。三浦大輔新監督率いる、今年のベイスターズをどうご覧になっていますか?
ラミレス 開幕序盤にひとりも外国人選手が出場できなかったのは大きな痛手だったと思います。ベイスターズの場合は若い選手が多いので、外国人選手に頼る割合も大きい。どこのチームも外国人選手の欠場はあったけど、特にベイスターズの場合はダメージがより大きかったと思いますね。
ラミレス氏が起用法を言及したひとり、ルーキーの牧――「三浦新監督の理想とする野球」は見えていますか?
ラミレス 過去5年間は私が監督を務めましたが、新しい監督には新しいやり方があるのは当然のこと。今は彼もまた「自分の野球」をチームに、選手に浸透させようとしている時期。移行期に混乱が起こるのは当然なことだし、まだ監督1年目だから、これからでしょう。
――ラミレスさんから見て、「自分だったら、こうするのに」と思う点はどんなことですか?
ラミレス 内部の状況はわからないけど、外から見ていて個人的に思うところがあるのはキャッチャー・戸柱(恭孝)の起用法ですね。昨年、盗塁阻止率が.352と劇的に改善され、ディフェンス面がかなり強化されました。複数のキャッチャーを使うのは悪いことではないけど、もう少し戸柱を起用してもいいのかなと。
――DeNAの場合、5月に入ってからは嶺井博希捕手の先発起用が多くなっています。
ラミレス 嶺井もいい選手ですが、昨年からの成長ぶりを考えると、もう少し戸柱を起用してもいいと思っています。一週間6試合のうち、4試合は戸柱を起用して、あとは投手との相性で捕手を代えていく。そういう起用がいいと私は考えます。
――他に気になる点はありますか?
ラミレス あとは、神里(和毅)の起用法も気になります。昨年彼は、出場試合は80試合ながら、プロ入り後初めて3割を打ちました(.308)。かなり状態もよく、成長もしている中で、「よし、今年はレギュラーだ」という決意で臨んでいたと思うけど、あまりチャンスを与えられているようには見えません。
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