解説者５人のパ・リーグ 順位予想。各球団のキーマンや心配点もズバッとわかる (4ページ目)

◎藪恵壹氏

１位　ソフトバンク
２位　ロッテ
３位　楽天
４位　西武
５位　オリックス
６位　日本ハム

　パ・リーグはソフトバンクが頭ひとつ抜けています。とにかく、相手と戦う前にまず自分たちのチームの競争に勝たなくてはいけません。それが選手層の厚さにつながり、チーム力になっている。ほかのチームと比べて、レベルの違いを感じます。

　昨年、そのソフトバンクに唯一勝ち越したロッテを２位にしましたが、優勝まではどうなのかなと......。若い選手が出てきてチームに勢いは感じます。チームが勝っている時はいいのですが、連敗した時に頼れる選手がほしい。

　楽天が誇る田中将大、涌井秀章、岸孝之、則本昂大、早川隆久......といった先発陣は、12球団ナンバーワンです。彼らが１年を通してローテーションを守ってくれたら、間違いなく優勝争いに絡んでくると思います。課題は、クローザーの松井裕樹までどうつなぐかですね。

　４位は西武にしましたが、辻発彦監督になってから一度もBクラスがありません。打高投低のチームで今年もその傾向は変わりませんが、中軸がしっかり自分の仕事をすればAクラスに入るだけの力は十分にあります。

　上位４チームに比べて、オリックスと日本ハムは総合力で少し劣るのかなと。オリックスは、投手陣はいいのですが打線に不安があります。中嶋聡監督になって若手を積極的に起用するなど、チームは徐々に変わり始めていますが、本格化するのはもう少し先のような気がします。

　日本ハムはレギュラークラスの選手はほかのチームと比べても遜色ありませんが、控えの層が薄い。清宮幸太郎、野村佑希といった選手が覚醒してくれないと厳しいかもしれないですね。オリックスにしても、日本ハムにしても、大型連敗しないことです。シーズン中盤まで５割をキープできれば、上位進出のチャンスはあると思います。