解説者5人のパ・リーグ 順位予想。各球団のキーマンや心配点もズバッとわかる
2021パ・リーグ順位予想
今シーズン、田中将大が8年ぶりに楽天に復帰するなど、話題満載のパ・リーグ。そのなかで日本シリーズ4連覇を果たすなど、ソフトバンクの強さは群を抜いている。はたして、絶対王者を止めるチームはあるのか。気鋭の解説者5人に今シーズンのパ・リーグを占ってもらった。
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8年ぶりに楽天に復帰した田中将大◎中村紀洋氏
1位 ソフトバンク
2位 西武
3位 楽天
4位 ロッテ
5位 日本ハム
6位 オリックス
日本シリーズ4連覇を果たすなど、ソフトバンクの戦力は群を抜いています。あえてケガ人が出た時にどうなのかな......という心配はありますが、ソフトバンクは次から次と新しい選手が出てくる。余程のことがない限り、1位でシーズンを終えるのではないでしょうか。他チームの状況によってはぶっちぎる可能性もあると思っています。
そのソフトバンクを倒すには攻撃力が重要ではないかと思い、西武を2位にしました。昨年も森友哉選手、山川穂高選手が万全でないなか、シーズン3位という成績を残しました。僕も近鉄時代に"いてまえ打線"で優勝しましたが、あの時の打線と比べても、今の西武打線のほうが破壊力はありますし、レベル的にも上です。
楽天は田中将大選手が帰ってきて、涌井秀章選手、岸孝之選手、則本昂大選手と強力4枚看板が完成しました。そこにルーキーの早川隆久選手もいる。計算できる投手がこれだけいるというのは、他球団にとっては脅威です。投手陣の頑張り次第で2位、もしくは優勝も十分に考えられます。
ロッテは安田尚憲選手、藤原恭大選手をはじめ、期待の若手が徐々に出てきて、非常に楽しみなチームです。ただ、本格化するのは2、3年後かなと......。とにかく今年は若手に経験を積ませるのではないかと思います。ただ、こういうチームが勢いに乗った時は強いですし、上位に入っても不思議ではありません。
日本ハムは有原航平選手が抜けたのが大きいです。勝敗もさることながら、彼はしっかりイニングを稼いでくれるので、リリーフ陣の負担減にもなっていた。シーズンが進むにつれて、有原のありがたさを痛感するかもしれないですね。
山本由伸選手、山岡泰輔選手の2枚看板に、打線も吉田正尚選手という主軸がいるオリックスは不気味な存在ではありますが、接戦で勝てなかったり、チーム力という点で不安があります。ただ、平野佳寿選手が戻ってきたことは大きい。彼にしっかりつなぐことができれば、面白い展開になると思います。
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