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トライアウト失敗も現役続行。独立リーグで奮闘する元NPBの男たち (2ページ目)

  • Text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

 昨年9月には、ソフトバンクをはじめ、西岡と同じようにMLBや日本代表でもプレーした川崎宗則が栃木に入団。西岡は同月に開かれた川崎の会見に同席し、「川崎さんもプロ(NPB)を目指すんですよね?」と質問。川崎は「僕もプロを目指しますよ。台湾のね」と応じた。

 NPB復帰を目指しながら、独立リーグからドラフト指名を夢見る選手たちに技術と知識を伝える「選手兼任コーチ」として奮闘する選手もいる。日本ハム、巨人でプレーしていた乾真大は、2020年のシーズンをBCリーグ加入1年目の神奈川フューチャードリームスの「選手兼投手コーチ」として過ごした。

 2017年に巨人を戦力外となり、翌年はBCリーグの富山サンダーバーズでリーグ2位の14勝を記録した。同年に自身2度目となるトライアウトに参加したがNPB復帰はならず。富山残留を決め、2年目のシーズン開幕前に監督に就任した二岡智宏(現・巨人三軍監督)から要請を受け、投手コーチを兼任。2020年に移籍した神奈川でも選手兼コーチとなった。

 2018年のトライアウトを終えたあとには、報道陣の「来シーズンも現役を続けるか」という問いに、「どこでやるかはわかりませんが、必ずやりますよ!」と笑顔で即答した。その時の溌溂さを失うことなく、昨季も選手として14試合に登板(13試合に先発)し、4勝2敗、防御率3.18。コーチとしても高木勇人(元巨人、西武など)をサポートするなど球団を支えた。

 その高木は、2019年に西武から戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトに参加。さらに同年から開催されたワールドトライアウトでは、打者7人に対して無安打・無失点と好投してトライアウトのMVPに選出されたものの、NPB球団から声はかからなかった。

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