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ファンからは「謎」という批判も。ラミレス采配の疑問を本人に直撃!  (3ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

──この5年間で、2014年シーズンから負け越しが続いていた阪神に勝ち越すことができませんでした。昨シーズンはナゴヤドームでも11連敗を喫するなど苦手としていましたが、その点についてはいかがですか?

「阪神に対しては、もちろん攻守ともにしっかり対策をしていました。しかしベストを尽くして試合を進めてリードした試合でも、なぜか最後の最後で逆転されてしまうことが続いてしまった。特定のバッターに打たれる"デジャビュ"のような場面もたくさんありましたね。他のチームとの対戦ではない現象なので説明がつかないのですが......それが相性なのかもしれませんが、その流れは数年すれば変わると思います。

 ナゴヤドームでの試合は、明らかにチーム打率が低かったですね。マウンドが高いので、変化球の曲がりが大きくなることを苦手にしていた選手がいた印象です。私が現役の時は、打席で少しピッチャー寄りに立ち、変化球が曲がり切る前にボールをとらえ、センターから逆方向(右打者から見てライト方向)にライナー性の打球を打つことを心掛けていました。さまざまな分析が必要な球場だったので、学びも多かったです」

──その経験を、今の選手に伝えることはしなかったのですか?

「選手それぞれで意識していること、スタイルが違うので、一概に伝えるわけにはいきませんでした。ただ、セ・リーグの中では広い球場なので、遠くに飛ばそうと力んでしまうことが、今シーズンは特に目立ったように感じます。個々に指導をして、改善をするには時間が足りませんでしたね」

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