2020.10.12

ロッテ1位は千葉出身の投手で決まり。
2位以降は右の強打者が有力候補だ

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

チーム事情から見るドラフト戦略2020〜ロッテ編

◆ドラフト戦略〜巨人編>>

 ロッテが元メジャーリーガーのチェン・ウェインと契約したという話を聞いて、ちょっと驚いた。(10月11日現在)首位ソフトバンクとのゲーム差はわずかに「2」。2005年以来、15年も遠ざかっているリーグ制覇にいよいよ本腰を入れてきたのか......そんな本気モードがヒシヒシと伝わってきた。

 チェンといえば、中日時代の2009年に最優秀防御率のタイトルを獲得するなどNPBで36勝を挙げ、メジャーでも59勝をマーク。実績なら、今のロッテ投手陣のなかでは群を抜く。

 もちろん、コンディションの心配はあるが、それを確認したうえでの「契約金3000万円」なのだろう。

 10年近くも続いた"左腕不足"が、小島和哉の台頭、中村稔弥の成長、そしてチェンの加入で一気に解消......というほど、プロ野球の世界は甘くない。

高校時代は木更津総合のエースとして活躍した早稲田大・早川隆久 そこで1位は、重複覚悟で地元・千葉出身の左腕・早川隆久(早稲田大)を狙うべきだ。昨年あたりから、リリースが見えにくくなった投球フォーム。誰かに教わったな......としか思えないほどの変わりようである。

 半身になっている時間が長く、そこから右足をしっかり踏み込んでから体を一気に切り返す。このメカニズムを忘れなければ、1年目から10勝も期待できる。早川が一枚加わるだけでロッテ投手陣は劇的に変わるはずだ。

 もし早川を抽選で外したら、同じく千葉出身の右腕・木澤尚文(慶應義塾大)でどうか。140キロ代後半のストレートをベルトよりも低いゾーンに集められ、そのストレートと同じ軌道からカットボール、スプリットも投げられる。

 どの球もカウント球にも勝負球にも使える精度の高さを誇り、ファウルでカウントを稼げるのは先発タイプにとって大きな強みだ。将来のエース候補の期待もかかる。