2020.08.31

山本昌が対戦してみたかった現役打者
「球界を代表するバッターになる」

  • 栗田シメイ●文 text by Kurita Shimei
  • photo by Koike Yoshihiro

「アライバプレー」誕生秘話>>

山本昌が読者の質問に答える! 前編

 50歳まで現役を続け"球界のレジェンド"として活躍された山本昌氏。今回、「山本昌氏に聞きたいことは?」とスポルティーバのツイッターで募ったところ、多くの質問が寄せられた。対峙した強打者の印象やドラゴンズ復活の条件など、数々の質問に答えていただいた。

山本昌氏の現役時代、よく打たれた選手として名前が挙がった内川聖一── まずは、東京の「タマネギ」さんからの質問です。現役時代、対戦したくなかった打者を5人挙げてください。また、対戦してみたかった打者も教えてください。

山本昌 そうですね。5人を挙げるとすると、内川聖一、青木宣親、土橋勝征、清原和博、古田敦也になります。

── 最初に名前が挙がった内川選手は、2008年に右打者として史上最高打率(.378)で首位打者にもなったバッターです。

山本昌 とにかく技術的な水準が高くて、どんなコースにでもヒットにできるバッターです。しかも、意図的にトップスピンをかけるから、ゴロでも打球が速くて、打ちとったという当たりもヒットになってしまう。よくハマスタ(横浜スタジアム)で打たれた記憶が残っています。個人的には、歴代の右打者でも技術的にはトップクラスだと思います。

── 2番目に挙げられた青木選手は、どのあたりに対戦の難しさがありましたか。

山本昌 青木(宣親)も内川と同じく高度な技術を持った打者で、左バッターなのによくやられました。青木もトップスピンをかけるのですが、さらにアッパースイングとダウンスイングを使い分ける。打ちとるのが大変で、ピッチャーにとってはほんと厄介な選手です。

── 内川選手、青木選手は球界屈指のヒットメーカーとして数々の記録を残していますが、3番目に挙げた土橋さんは少し意外でした。

山本昌 僕をはじめ今中(慎二)など、とにかく中日の左腕がよく打たれました。前日の試合でスタメンを外れていても、左投手が先発の時は必ず出てきて、いい仕事をする。また野村(克也)監督が絶妙なところに土橋を置くんですよ(笑)。一発の怖さはないのですが、空振りしないし、粘り強い。いやらしい打者でしたね。