ヤクルト山崎晃大朗に「二軍に落ちるぞ」。石井琢朗が2年前に伝えたこと (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 神宮球場では、午後1時を過ぎれば若手選手たちの早出バッティング練習が始まる。今年はそのグループのなかにはいないが、外野のポール間を黙々と走ったり、メディシンボールを使って強化トレーニングをする山崎の姿を見ることができる。課題を克服するために練習に取り組んでいるのだろう。

「後輩が相談にきたら答えないといけない年齢ですし、そのためにも自分はまだ一軍に定着したシーズンがないので、まずは自分の立場を確立したいです」

 ここまで山崎は、2ナッシングと追い込まれてからの打率は.364。フルカウントでは打率こそ高くないが8個の四球を選ぶなど、粘り強さを発揮している。「それなりに必要な選手」から「チームに欠かせない存在」へ。自他ともに認める本当の"一人前"までもう少しだ。

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