真中満が好調ヤクルトをガッツリ分析。「4番の穴」の発想はなかった (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「『4番の穴』という発想はなかったです。バレンティンの守備力が、投手に与える影響なども大きかったですからね。僕のイメージでは、若くて動きのいい選手たちを積極的に起用し、新しいチーム作りや本塁打に頼らない戦い方を身につけていく方がいいと思っていました」

 ヤクルトは7月21日までに26試合を消化。14勝10敗2分で首位巨人に3.0ゲーム差の2位。チーム打率は.261でリーグ4位ながら、チーム得点は128点で2位となっている。

「今のところ打線がつながっていますよね。山田哲人、青木宣親、村上宗隆の軸がしっかりしていて、さらに西浦直亨と山崎がしっかり仕事をしています。2人が5番、6番で活躍することで打線が安定している。そして、何よりも1番の坂口智隆がよく機能していることが大きいです」

 高津監督はキャンプ時から「1番は坂口でいく」と明言。出塁率は.422と高く、四球の数は21個でリーグ1位となっている。

「僕としても坂口は頑張ってほしい選手。36歳という年齢的にシーズン通してはどうかなと、少し不安はあるのですが、本当にいいスタートが切れました。高津監督の期待に十分に応えていると思います。彼が出塁すれば、山田、青木、村上と続いていくわけですから、それは得点力が上がりますよね」

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