カープ史上最も愛された助っ人。
エルドレッドの引退に誠也も松山も泣いた
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日本プロ野球「我が心の最良助っ人」
第1回 ブラッド・エルドレッド(広島)
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、プロ野球はいまだ開幕が見えない。緊急事態宣言が発令されていた間、広島では4班制が敷かれ、完全分離での調整を続けていた。そんななか、今シーズンから広島でプレーする新外国人の3選手(テイラー・スコット、DJ・ジョンソン、ホセ・ピレラ)も、与えられたメニューに加え、個別メニューにも精力的に取り組んでいた。
広島に加入する外国人選手は日本野球に馴染もうとする選手が多い。なかでも特別な存在になった外国人選手といえば、2018年までプレーしたブラッド・エルドレッドだろう。
2014年に本塁打王のタイトルを獲得したブラッド・エルドレッド 現役引退を決めた2019年には、外国人選手では異例の引退セレモニーが行なわれた。在籍期間は、広島の外国人選手では最長となる7年。通算成績は577試合、496安打、打率.259、133本塁打、370打点。だが、エルドレッドが特別な存在となったのは、在籍した年数でも、残した成績でもなく、彼の人間性だった。
米国では、ピッツバーグ・パイレーツでメジャーデビューした2005年に55試合の出場で12本塁打を叩き出すなど、大砲としての片鱗を見せたが、翌年は新戦力の加入と自身のケガもあり、出場機会は激減。その後、チームを転々としたエルドレッドが新たな活躍の場として選んだのが日本だった。
「初めて日本に来た時は、チャンスだと思ったし、長くプレーしたいと思っていた。だけど、日本で長くプレーすることは難しいと知っていた。いろんな国から選手が来るが、長くプレーできた選手は少ない。1年1年が勝負だと思って取り組んできた」
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