2020.04.24

井端弘和が語るセ・パ新人王候補。
巨人・山下を将来はクリーンナップと評価

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Sankei Visual

井端弘和「イバらの道の野球論」(16)前回の記事はこちら

 近年稀にみるハイレベルな争いになった昨年のプロ野球新人王。セ・リーグは高卒2年目で36本塁打を記録したヤクルトの村上宗隆が、ルーキーながら盗塁王(36盗塁)に輝いた阪神の近本光司を抑えて新人王に。パ・リーグではソフトバンクの日本一に大きく貢献し、昨年のプレミア12でも活躍した高橋礼(12勝6敗)と甲斐野央(26ホールド、8セーブ)の一騎打ちになり、高橋がタイトルを手にした。

 今年はリーグ日程がなかなか見えてこない難しい状況ではあるが、そんな中でブレイクを果たしそうな若手選手はいるのか。侍ジャパンの内野守備走塁コーチを務める井端弘和氏に、新人王にも輝きそうな両リーグの投打の注目株を聞いた。

昨年、ファームで首位打者に輝いた巨人の山下航汰――まず、セ・リーグで注目している若手の野手はいますか?

「高卒2年目で、新人王の資格がある巨人の山下航汰(こうた)です。昨年はファームで、イチローさん以来となる高卒ルーキーで首位打者(打率.332)に輝きました。プロのボールに対する対応が早く、まだまだ伸びしろもあるので楽しみです。

 彼は2018年の『”育成”ドラフト1位』で入団しましたが、昨年の7月には支配下登録もされ、たった1年で『ドラフト1位』のような選手になりましたね。キャンプで右太もも裏を肉離れしたようですが、開幕が伸びたことでしっかり調整ができると思います」