2020.04.22

井端弘和のパ6球団注目選手
「ロッテ新人のスイングは柳田を思わせる」

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Sankei Visual

井端弘和「イバらの道の野球論」(15)前回の記事はこちら

 ここ数年、西武とソフトバンクの強さが際立っているパ・リーグ。今年も”2強”の争いになるのか、他のチームがペナントレースを盛り上げることになるのか。前回のセ・リーグに続き、侍ジャパン内野守備走塁コーチの井端弘和氏に、昨年のパ・リーグ上位チームから注目選手を聞いた。

2019年ドラフト5位でロッテに入団した福田――まずは、リーグ連覇中の西武から注目選手を教えてください。

「メジャーに移籍した秋山翔吾(レッズ)に代わる1番打者として、もっとも期待されているであろう金子侑司です。秋山のようにヒットを量産することは難しいかもしれませんが、足の速さは金子のほうが上。内野安打など、どんな形でもいいから塁に出て出塁率が上がれば、十分に相手チームに脅威を与えるリードオフマンになれると思います。

 金子本人も『今年は1番で』という思いがあるでしょうし、オープン戦でも出塁率.367、5盗塁と結果を残しているので心身ともに充実しているように見えました。彼が機能すれば、後には超強力打線が控えていますから、秋山が抜けた穴を感じさせない戦いができるはずです」

――確かに、エースの菊池雄星投手(マリナーズ)がメジャーに移籍した2018年シーズン、主軸打者だった浅村栄斗選手がFAで抜けた昨シーズンもチーム力は落ちなかったですね。

「辻発彦監督がチームの特徴を最大限に生かす采配をしていますよね。ここ数年の西武は投手陣が課題ですから、どうしても投手強化に注力したくなるところを、そこに固執せずに打ち勝ってきています。私がプロ入りした頃は『打線は水物。投手が8割』とも言われていましたけど、そんな野球界の常識を覆す結果を残しています。