奥川恭伸の「2つの姿勢」に活躍の予感。ヤクルトの自主トレで見せた凄さ (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 練習終了後の囲み取材では、休日となる明日の予定についての質問があった。すると奥川は「いっぱい寝たいです」と言って、人懐っこい笑顔を見せた。

 1月16日、第3クール初日。

 右ひじの軽い炎症のため、この日からノースローとなることが球団から発表された。昨年11月のメディカルチェックでも確認されていたが、まだ完全に治まっていなかったために大事をとっての措置だという。

 一部別メニューの練習となったが、笑顔の多さはいつもと変わらず、練習後の囲み取材も通常どおり行なわれた。

「球団の方と話し合って決めたことですし、これから長く野球をやりたいので、この1年は土台づくりという気持ちでやっていますので、焦りはまったくないです。自分の弱いところにしっかり取り組める期間にもなると思うので、そこはプラスにとらえています。体幹トレーニングだったり、全身の可動域を広げることだったり、そういうところをしっかりと練習して、強くなれるように頑張っていこうと思います」

 どんなことも前向きに、そして真剣に取り組む姿勢を見れば、奥川への期待はますます大きくなっていく。

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