井端弘和がセ新人王を予想。近本と赤星の違い、村上の低打率も解説した (3ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

――このオフシーズンは、その改善に取り組むことになりそうですね。

「もちろん、シーズンの反省を生かしてレベルアップを図ることは必要ですが、打率アップや三振を少なくすることを意識しすぎないでほしいです。50本塁打以上を打てる可能性を秘めた選手ですから、今はその長所を伸ばすことに重点を置いていいんじゃないかと思います。来シーズンは2割5分くらいで十分。長打力に磨きをかけながら、何年か後に3割に乗ればいいくらいの気持ちでキャリアを重ねていってほしいです」

――それでは最後に、井端さんが新人王を選考する立場にあったとしたら、どちらに一票を投じますか?

「うーん......正直、決められません(笑)。それだけ今シーズンの実績は甲乙がつけがたく、タイプも長所も違う選手ですから。あとは選ぶ方たちの"好み"になりそうな気もします。そういう意味で私が選ぶなら、プレースタイルが近い近本になるでしょうか。歯切れが悪くなりましたが、ともあれ、2人には球界を背負う選手に成長していくことを期待しています」

(第11回につづく)

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