2019.10.04

井端弘和のセ・リーグCS展望。
巨人に大胆起用の可能性「菅野は…」

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

井端弘和「イバらの道の野球論」(9)

 9月30日のセ・リーグ最終戦で、阪神が中日に3-0で勝利し単独3位に浮上。1敗も許されない状況からの3連勝を含めた、6連勝での劇的なCS(クライマックスシリーズ)進出を決めた。10月5日から始まるセ・リーグCSのファーストステージは、横浜DeNAと阪神が横浜スタジアムで激突し、その勝者が東京ドームでシーズン1位の巨人に挑むことになった。

 その3チームのどこが日本シリーズへの切符を掴むのか。現役時代、コーチとして何度も短期決戦を経験した井端弘和氏に、セ・リーグCSの展望を聞いた。

CSでの起用法が注目される巨人の菅野智之――阪神が最終戦でCS進出を決めましたが、この展開は予想していましたか?

「(CS進出への)条件は厳しかったですが、勢いがありましたから阪神が行くんじゃないかと思っていました」

―― 一方で、4連覇とCS進出を逃してしまった広島については?

「巨人に近づいた時もありましたが、そこから落ちていってしまいましたね。先発投手では、ローテーションを守ったのは(クリス・)ジョンソン、大瀬良(大地)くらいで、床田(寛樹)も頑張りましたが……。大瀬良にとっては不本意なシーズンになったでしょうし、リリーフ陣も3連覇を支えたクローザーの中崎(翔太)が離脱して、(ヘロニモ・)フランスアも昨年ほどの力がなく、やりくりに苦労していました。

 野手陣も鈴木(誠也)はすばらしかったですが、ほかに安定した成績を残したのは西川(龍馬)くらい。今オフには主力の選手がFAになりますし、その行方いかんでは、来年はさらに厳しいシーズンになる可能性もあるでしょうね」

――2位でシーズンを終えたDeNAにとっては、阪神と広島、どっちが戦いにくかったでしょうか。

「広島は昨年までの3年間で短期決戦を多く戦ってきましたから、CSで戦うとなったら嫌な相手だったと思います。それでも、大事なファーストステージ初戦での先発が予想される今永(昇太)との相性も考えると、阪神でしょうか。対阪神の防御率(3.26)も広島(2.59)より悪く、とくに、福留(孝介)に痛打されているイメージがあります。いいピッチングをしている時もつながれて失点していますし、そうなると藤川(球児)をはじめとしたリリーフ陣を相手に逆転することは簡単ではないです」