2019.08.21

7番降格、何かが起きてる山川穂高。
本塁打&打点トップも不調が続く

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo

 長いトンネルの出口は、シーズン終盤になってもなかなか見えてこない。2年続けて本塁打王を狙う西武の主砲、山川穂高が苦しんでいる。

「いろいろやってきて、もう今季残り少ないじゃないですか。やる時間がないですね。試合に入ると、あれこれ考える時間も限られてくる。練習日とかがあれば、ちょっと考えてやることもできるんですけど、プロ野球のシーズン中って、そういう休みの日が週に1日しかない。ホント、必死でやって、今日も三振、ゲッツー、(本塁打を挟んで)三振なので……」

 8月15日のオリックス戦後、山川は苦しい胸のうちを明かした。

思うようなバッティングができず苦しんでいる山川穂高 4打数1安打に終わったこの日、山川はある意味、”らしい”本塁打を放っている。6回二死一塁から比嘉幹貴が外角低めに投じたボール気味のフォークに対し、右ひざをつきながらバットのヘッドを効かせて拾い上げ、レフトスタンドに突き刺した。こんな超人的な本塁打は、球界でも山川くらいしか打てない。

 だが、その表情は冴えなかった。

「あれが続く確率って、どれだけあるのか、という話じゃないですか。当然、あれがホームランになったという結果自体は、すごくうれしいけど……」

 あくまで曲芸のような一発で、再現性は低いというのだ。

 今季は開幕前の「50 発宣言」のとおり、3・4月、5月はいずれも月間11本塁打と好スタートを切った。しかし、6月には月間打率.271ながら5本塁打とペースを落とすと、7月は打率.173・4本塁打。6月30日時点で打率.275を記録していたが、8月18日には同.246まで下降した(今季の成績は同日時点、以下同)。8月11日のロッテ戦では7番に降格し、704日ぶりに定位置の4番から外れている。

 とはいえ、35本塁打・95打点はいずれもリーグトップである。本塁打はロッテのレアードが31本、打点はチームメイトの中村剛也が91打点で追い上げているが、果たして山川自身は現状をどう考えているのだろうか。

「去年、一昨年できていたことが、今年はできていない。でも、できていないなかで35本打てている。90打点以上挙げられている。うーん……。