投手コーチ・吉井理人の指導の軸は「チームの勝利よりも選手の幸せ」 (4ページ目)

  • 高橋安幸●文 text by Takahashi Yasuyuki
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「上沢の場合、技術的には一軍でローテーションを守れる実力を持っていて、右ヒジの故障で休んでいたので『体のコンディションさえ整えば大丈夫』とこちらは思ってました。去年の秋のピッチングを見ていても、本当に一軍の先発投手の一番手、二番手を任せられる力がある、とわかっていたので、あとはプロとしての考え方ですよね。

 これについても、じつは大丈夫だと思っていました。なぜかというと、僕が大学院に行っていた2014年、上沢がちょうど活躍していました。そこで、僕の研究テーマに沿って、彼と宮西(尚生)、谷元、増井、この4人にインタビューさせてもらったことがあったんです」

つづく

(=敬称略)

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る