セ・リーグCSを3人の解説者が予想。菅野は巨人に奇跡をもたらすか (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 シーズン同様、激しい戦いが繰り広げられそうだ。そしてファーストステージの勝者が広島と戦うが、今季の対戦成績はヤクルトが6勝19敗、巨人が7勝17敗1分と、ともに大きく負け越している。数字だけ見れば広島の勝利で終わりそうだが、それぞれ予想はこうだ。

「今年に関しては"下剋上"はないでしょうし、あってはならないと思います。今シーズンの広島打線はどの投手がきても、ある程度得点できます。ヤクルト、巨人の先発陣を見ても、完璧に抑えられそうなのは菅野ぐらい。3連勝できるかどうかはわかりませんが、普通に勝ち抜いて日本シリーズに進むと思います」(西山氏)

「ヤクルト、巨人ともに投手陣の層が厚くないので、広島打線を抑えるのは至難の業だと思います。ファーストステージでどちらのチームが勝ち上がってくるかわかりませんが、2戦連勝でファイナルに進まないと厳しいかもしれないですね。うまく連勝で勝ち上がってきたとして、ようやくいい勝負ができるかも......というイメージです。広島は去年の悔しさもあるし、今年こその思いは強いはず。今年に関しては、簡単に負けないと思います」

「シーズンとCSは別物と言いますが、これだけ差は簡単に埋まるとも思えません。とくに広島打線は一発もありますし、機動力もある。どこからでも得点できるのは最大の強みです。苦戦することはあっても、最後に勝つのは広島かなと思います」(門倉氏)

 2位のヤクルトに7ゲーム差をつけ、巨人とは13.5ゲーム差。"広島圧勝ムード"が漂うが、あえて不安材料を挙げるとすれば、どこになるのだろうか。

「今シーズン15勝を挙げ、菅野とともに最多勝の大瀬良ですが、9月1日以来、白星がありません。もちろん、打線の援護に恵まれなかった試合もありますが、ボール自体、前半戦のよかった時のような強さを感じません。おそらく広島ベンチは、ポストシーズンは大瀬良を軸で考えていると思うのですが、このまま勝てないとなると......不安ですよね」(西山氏)

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