リリーフ三嶋一輝に迷いなし、自信あり。
150キロ台連発で奪三振率が凄い (3ページ目)
ちなみに嶺井は三嶋の1学年下で、高校、大学時代に対戦経験がある。「当時はまったく相手になりませんでした」と嶺井は振り返る。
「今の躍動するようなあのフォーム。大学時代もあんな感じだったんですよ。本当、三嶋さんらしいし、取り戻しましたよね」
新たな自分を発見することになったリリーフという役割について、三嶋はこう語る。
「やられても次の日がくるし、いいピッチングをしても次の日がくる。毎日、同じようにコンディションをつくって、結果に一喜一憂しないこと。『スピードが出ていいかな』とか調子に乗りたくないし、普通にやることが大事だと思います」
塗炭(とたん)の苦しみを味わってきたからこそ、不動心であることを求める。では、もう先発に対して未練はないのか?
「全然ないです。与えられた役目を精一杯やることしか考えていない」
きっぱりと三嶋は言い切った。
「子どもも生まれましたし、そういった覚悟をもってやれている部分はあると思います」
守るべきものが増え、今やるべきことに全力で向き合う。魂の投球は、チームに勢いをもたらしている。
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