2018.07.26

井上晴哉がメンタル整備で不動の4番に。
好調を支える涌井との会話

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 ロッテ井上晴哉(せいや)がチームの4番として文句のない数字を残している。ここまで(7月24日現在)77試合に出場し、打率.29218本塁打、66打点。プロ5年目にして、ようやく井上の持つ豪快なイメージと数字が合致した感がある。井上が言う。

「鳥越(裕介)ヘッドコーチにも、そのようなことを言われました(笑)。自分自身、バッティングで数字が残せていないことに、ずっとモヤモヤしていました。周りからも『何かきっかけさえつかめば、すぐに結果は残せるだろう』って言われていたのですが、そのきっかけが何かわからないまま4年が過ぎてしまって……」

ここまでキャリアハイの成績を残している井上晴哉 これまでの4シーズン、井上の一軍での成績は以下の通り。

2014年/36試合/打率.211/2本塁打/7打点

2015年/5試合/打率.182/0本塁打/0打点

2016年/35試合/打率.232/2本塁打/16打点

2017年/35試合/打率.230/0本塁打/11打点

 二軍では格の違いを見せていただけに、一軍でのこの低調な数字が不思議でならなかった。昨年の開幕前、そのことについて井上に聞くと、こんな答えが返ってきた。

「もうホームランが2本とか、次元の低い数字で終わることはないと思います。2016年にクライマックス・シリーズを経験して、野球は純粋に楽しまないと面白くないし、結果も出ないということがわかったんです。それまでの僕は、一軍の瀬戸際選手として、どうしてもリスクを考えてしまい、打席での度胸がなく、メンタルから壊れてしまっていたので……」

 結局、その2017年シーズンも結果を残すことはできなかったが、繰り返しになるが、今年ようやく、井上のイメージと数字が合致したのである。