2018.04.24

松坂も続くか。プロ野球「記憶に残る
復活投手」ランキング1位~5位

  • キビタキビオ●文 text by Kibita Kibio
  • photo by Kyodo News

 中日に移籍した松坂大輔が復活の兆しを見せている。その喜びとともに筆者が独自でつけた「記憶に残る復活投手」ランキング。前回の記事で10位から6位までを紹介したが、さらに上位のベスト5に入ったのは往年の名投手ばかり。プロ野球ファンたちの記憶が呼び覚まされるであろうランキングを、1位まで一気にどうぞ!

日本球界復帰後の初勝利が待たれる松坂大輔
10位から6位のランキングはこちら>>

5位 盛田幸妃(元大洋、近鉄) 

【ケガ(病気)の内容:脳腫瘍】
【復帰後の主な成績:4年40登板、2勝0敗】
【獲得タイトル:2001年・カムバック賞】

難病から復活した「奇跡のリリーバー」

 ケガではなく重篤な病気での戦線離脱から復活したレアなケースとして、盛田幸妃を覚えているファンは多いだろう。1987年に大洋からドラフト1位で指名されると、入団4年目から主にリリーフとして登板し、1992年には佐々木主浩との”ダブルストッパー”として活躍。最優秀防御率のタイトルを獲得した。

 しかし、トレードで近鉄に移った1998年のシーズン途中から右足が震えるようになり、脳のMRI検査で直径5センチほどの腫瘍が発見される。手術で無事に摘出できたものの、しばらく右手と右足の自由がきかない後遺症に苦しんだ。

 精神的に不安定な時期もあったが、復帰に向けて強い気持ちでリハビリに励み、1999年4月にはチームに合流。同年10月のシーズン最終戦で、392日ぶりとなる一軍復帰登板を果たし、ファンに感動を届けた。

 さらに、ただ復帰しただけではなく2001年には中継ぎで34試合に登板し、近鉄の12年ぶりとなるリーグ優勝に貢献する。オールスターゲームでは中継ぎ投手部門でファン投票1位に選ばれ、シーズン終了後にカムバック賞を受賞。2017年のシーズン終了時点で、パ・リーグで同賞を受賞した最後の選手となっている。

 翌2002年に現役を引退してからは解説者として活動していたが、2005年に脳腫瘍が再発。一度は除去手術が成功するも、その後も再発と転移を繰り返し、2015年に転移性悪性腺腫のため45歳の若さでこの世を去った。