検索

名コーチが解明。則本昂大の
「奪三振ショー」を生む新球種の効果 (5ページ目)

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

《よく投球の幅を広げるという表現があるが、まさに則本はスプリットをひとつ加えたことで、打者をかく乱させ、自身も両サイドを広く使えるようになった。目には見えにくい新球の効果だが、紛れもなく今季の奪三振ショーに大きな影響を与えているのは間違いないといえる。》

 ただし、こうした配球での攻めができるのも、大前提としてすぐれた制球力があるということを忘れてはいけない。言い換えるなら、則本は本格派、力投型でありながら、配球で三振を奪える"頭脳派"でもあるのだ。

 力と頭脳――このふたつを持ち合わせている投手は、今のプロ野球界を見渡してもまずいない。だからこそ、エースとして勝つ投球を最優先しつつ、同時にあれだけの数の三振を奪えるのだ。

(第3回はこちらから>)

「ベンチ越しの野球学」 第1回を読む>>

プロ野球記事一覧>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る