長田、加藤康、カラバイヨ...。独立リーグ「選手兼コーチ」たちの想い (3ページ目)
雨宮は、岩村や長田、加藤とは違い、もともとBCリーグでプレーしていた。2010年から2シーズン在籍した新潟で投手として圧倒的な数字を残し、2012年に育成選手として巨人と契約。2015年シーズン限りでリリースされたが、その後、新潟に復帰した。
「巨人に入団したといっても、育成でしたから。でも、クビになった後もまだプレーできたので。実業団は(元プロの)枠があるんですが、僕らぐらいじゃ難しいんです。それで独立リーグに戻ったんです」
そう語る一方で、「次の仕事が見つかれば、辞め時」だとも考えていたという。結局、昨年の1シーズンだけプレーし、球団からマネージャーのオファーを受け、第2の人生を踏み出した。
雨宮と同じく"出戻り組"が、ベネズエラ人のフランシスコ・カラバイヨだ。2009年に来日し、最初は四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックスでプレー。もう少しで三冠王という成績でチームを優勝に導き、BCリーグのチャンピオン、群馬ダイヤモンドペガサスとの独立リーグ日本一決定戦も制した。
これをきっかけに翌年から群馬に移籍。ここでも持ち前のパワーが炸裂し、ホームランを連発。このシーズン途中にオリックスからオファーを受け、念願のNPB入りを果たしたが、たび重なる故障により、結局、1年半でリリースされてしまう。
その後、アメリカの独立リーグを経て、2013年に群馬に復帰。この年から指導者の肩書きもつくようになった。そして2014年シーズン、リーグ新記録となる30本塁打を放ち、三冠王も獲得すると、再びオリックスに入団。
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