山岡、田口「伝説の投手戦」ふたたび?交流戦は注目対決が目白押し (2ページ目)

  • 菊地高弘、島村誠也●文 text by Kikuchi Takahiro、Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

球界のエース・菅野智之、交流戦での奮投は20勝につながる!?

 いまや球界のエースに君臨した巨人・菅野智之。WBCでの活躍も記憶に新しいが、シーズンに入っても好調を維持。ここまで8試合に登板して、6勝(リーグ1位タイ)、防御率1.58(リーグ1位)と、圧巻の数字を残している。

 その菅野が、パ・リーグ相手にどんなピッチングを見せるのかに注目が集まるが、自身は「パ・リーグにはいい打者がたくさんいる。そのなかで、自分がどれだけのピッチングをできるのか楽しみにしている」と自信をのぞかせている。

 しかし、菅野はこれまで交流戦に15試合登板しているが、5勝6敗と負け越している。打線の援護に恵まれない試合もあったが、結果として"根負け"した印象も強く、菅野にとっては決して楽な戦いではない。

 今から4年前、ちょうどWBCイヤーだった2013年、日本代表で活躍した当時・楽天の田中将大(ヤンキース)が交流戦でも負けなしの4勝を挙げ、優秀選手賞を獲得。結局、この年、田中はシーズン24連勝という前人未踏の大記録を残したが、WBCの疲れを感じさせない見事なピッチングを披露した。

 強打者が居並ぶパ・リーグ相手に結果を残せば、チームに勢いをもたらすのはもちろん、2013年の田中以来となるシーズン20勝も視界に入ってくるだろう。

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