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苦戦するヤクルトに希望の光。
合言葉は「石山と秋吉につなげ」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 神宮球場のブルペンは観客席からも見える場所にあり、石山と秋吉がピッチング練習を始めると、それは重苦しい雰囲気から解放されるサインでもある。

「石山は真面目なんです。3~4点ビハインドでもすごい準備をします。もうちょっとリラックスしてほしいぐらい、ビュンビュンと投げてくる。今シーズンのブルペンの合言葉は『いい準備をして、明日を考えずに今日に臨む』なのですが、まさにその言葉通りです。一方の秋吉は、経験もあるし、メンタルが強く闘志を表に出さないところがすごいですよね」(江花正直ブルペン捕手)

 チームは5位からなかなか抜け出せないでいるが、極度の不振に陥っていた山田哲人やバレンティンに復調の兆しが見え、昨年総崩れした先発陣もここまでクオリティスタート()はリーグ3位と好調だ。打線、先発陣、そして石山、秋吉を筆頭としたブルペン陣の歯車がかみ合えば、自然と勝利を重ねていけるはずである。
※クオリティスタートとは、先発投手として6イニング以上を投げて自責点3以内に抑えること

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